WEBアプリで保存忘れを防止するチェック用スクリプト




よくWEBアプリケーションを利用していると思わず感心してしまうUIに出くわすことがある。例えばある大手SNSのプロフィール設定画面などがそれだ。プロフィールをいろいろいじっていてやっぱり止めたということはあるだろう。でも逆にうっかり保存しないでリンクをクリックしてしまい、せっかく書いた内容がパーになってしまうというケースもある。

ところが先ほどのSNSでは、保存前の状態で内容に変更があると、別の画面を開こうとした時に確認ダイアログが表示されるのだ。初めて見たときはなるほどと思った。これなら確かにうっかり保存し忘れるということも防げる。優れたUIだと思う。

ではこれを自分で実装してみたいと思った時、どうするか。まず最初に思いつくのはフォーム内のすべての項目の、変更前の値を保持しておき、ボタンが押されたりリンクがクリックされた時に全ての項目について現在の値と変更前の値とを比較するという方法である。愚直だが確実だ。しかし、項目が10個程度の編集画面であれば良いが、100ぐらいを超えるとそのやり方では正直厳しい。

そこで一つの例として、jQueryの serialize というメソッドを使ったやり方を紹介したい。このメソッドはフォームの内容をいわゆる Query String に変換してくれるものだ。データの型は文字列なので保持も比較も簡単だ。

例えば次の例はよくある予定管理のWEBアプリだと思っていただきたい。
フォームの内容を適当に編集してから画面上のどこでも良いのでリンクをクリックしてみて欲しい。
もし、何も変更点がなければそのままリンク先のページを開くだろう。
だが、何かしら変更されている場合は確認ダイアログが表示され、OKを押せばリンク先を開き、キャンセルを押せば元の画面のままのはずだ。


日時
2012年10月23日(火)
分 ~
予定
場所
詳細
公開設定


これは具体的には次のようなスクリプトを書いている。
(1) 最初に表示したタイミングでフォームの内容を文字列に変換してbeforeという変数に保持しておく。
(2) リンク(ボタンにすることも可能)がクリックされたタイミングで、もう一度フォームの内容を文字列に変換してafterという変数に保持しておく。
(3) before と after を比較し、異なっていれば警告を出す。
ちなみに文字列化したフォームの内容は次のようなものである。フォームの内容を変更すると文字列も変化する様子が確認できるだろう。
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var before = "";
$(document).ready(function() {
    before = $("#frm_my_form").serialize(); // (1)
    $("a").click(function() {
        var after = $("#frm_my_form").serialize(); // (2)
        if (before != after) {
            return confirm("保存されてませんがよろしいですか?"); // (3)
        }
        return true;
    });
});

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